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92歳

午後にほっかいやさんまで自転車で行く。
入口のところでちょうど車いすを降り、4点杖でお店に入ろうとしているおばあさまを先にとおす。
お店に入ると一緒にみえている娘さんと思しき女性が、たぶん注文しておられたんだろう、きれいな鯛を買っておられる。北海屋のご主人が、いいのが入ったから、お刺身にしてもいいくらい、と誇らしげに説明中。お祝いだからね、と女性。おめでたいよね、と北海屋のおくさん。あら、何かおめでたいことでも、とわたし。

きょうお誕生日なんですって。
92歳なんですよ。
さっきのおばあさまを思わず見る。きれいにお化粧して、花柄の明るい服を着て、笑っておられる。もうこんなになっちゃって、ねえ、と。
すてき!おめでとうございます。

ひとしきりおめでたい話で5人で盛り上がる。

こんなになっちゃって、なんておっしゃっていたおばあさまも、でもまだまだ自分で歩けるし、とまんざらでもなく、来年のこの日をまた迎えられるといいわね、と意欲的。

見知らないおばあさま、92歳お誕生日おめでとうございます!!


私が個人商店を好きなのは、こういうことなのだ。知らぬ同士が、ちょっとの間、集う場となる。単に商品を貨幣と交換して獲得するだけではない、それにプラスアルファの親密な場の形成。高齢化する社会を考えると、個人商店が消えていくのはじつは商いのやり方として逆向きなのかもしれない。
by e3ei | 2012-07-21 16:48 | じもと Umgebung | Trackback | Comments(0)

Bluetenの、野菜をたくさん食べる晩ごはんを中心に、[こんなふうです]という備忘録。


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